あなたは怠けてなんかいない

今日、車を運転していたら

ふと昔のことを思い出したので

そのことを書こうと思います。

 

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僕は26才の時、原因不明の炎症疾患に罹り

10年間ほど休職していました。

 

そんな休職中のあるとき、風邪をこじらせ

病院に入院したときのことです。

(※当時はちょっとした風邪でも

すぐにこじらせていました)

 

ちなみにその時入院した病院は、

薬を使わない自然療法を治療法として

取り入れていた病院でした。

 

その時はまだパニック障害の方も

完全には治まっていなかったので

原因不明の病気に対する現実的な死の不安と

医療処置恐怖で苦しんでいました。

 

さらに体も衰弱した状態だったので

心も弱りきっていて、不安はいつにも増して

大きくなっていました。

 

そんな不安な気持ちを

少しでも紛らわそうと思い

必死になって(苦笑)、

漫画週刊誌を読んでいました。

 

その時、僕の病室前を通りかかった院長先生は

そんな僕の様子を見ると

「漫画なんか読んでいる暇があったら

自然療法の本でも読んで勉強しなさい」

と諭されて行きました。

 

先生がいなくなってから

いろんな思いが湧いてきたんでしょうね

涙があふれてきました。

 

堤防決壊寸前だった僕の心が

先生の一言をきっかけに、

 

必死になって抑え込んでいた死の恐怖や

不安でどうにかなってしまいそうな感情が

一気に溢れ出てしまったせいなのか…

 

とにかく涙があふれて止まりませんでした。

 

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あれから20年以上経ち

カウンセラーとなった今思う事。

それは

「漫画やゲームをやっている

子どもや大人たちは

決して怠けているわけでも、

何も考えてないわけでもないんだよな」

 

「むしろ、いろんなことを

考えすぎるあまり

それを紛らわそうと

必死になって闘っているんだな」

 

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人のことを自分の小さなモノサシで

勝手に判断したらダメだなと、

勝手に決めつけたらダメだなと、

今、身にしみて感じています。

(あ、決して当時の院長先生のモノサシが

小さかったというわけではありません。

とても熱心な患者思いのいい先生でしたよ。)